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デザインライフスタイル

ソファ、もう目に留まらなくなった家具

Lola-Sarah Schneider ·2026年10月20日

Le canapé, ce meuble qu’on ne voit plus
© Pablo Attal

ソファは私たちの住まいにすっかり溶け込み、いつしか気に留めることもなくなりました。

革でも布でも、2人掛けでも4人掛けでも6人掛けでも、小さくても大きくても、ソファは人生のあらゆる段階に寄り添います。子どもの頃は日曜の朝にテレビの前で、大人になってからは腰を下ろして一息つくために。ひとりでも誰かと一緒でも、日々のひとときを分かち合う、家の中の安らぎの場所です。

自分だけの部屋

このセーフプレイスは、やがてひとつの世界そのものになり、家の中の「自分だけの部屋」のような存在になります。経済的な事情に加え、思い入れが深いこともあって、買い替えられることはあまりなく、引っ越しのたびに思い出を抱えて移り、どんな空間にもなじんでいきます。

空っぽの空間を背景に、正面から見たOMHUのオレンジ色のコーデュロイ生地のコンバーチブルソファ

けれども、この小さな人生の断片は、リビングの扉の先にとどまりません。美術館や待合室、カフェでは、同じ布の上でほんのひととき時間を共にする、いくつもの人生を見送っています。さらに、人が集う場所や社会的な空間でこそ、ソファは本当の意味を持ちます。そこでは座るためだけでなく、人と出会うためにあるのです。

たとえば、MJC(Maisons des jeunes et de la culture、青少年文化会館)がそうです。地域の人々、とりわけ若者を、さまざまなワークショップを通じて支え、後押しする団体です。最初は活動が目当てでも、気づけば人に会うために通うようになります。ワークショップの合間やおやつの時間、約束までの待ち時間には、たいていソファの上ですべてが動き出します。顔を合わせ、話し、知り合っていく。活動の場を暮らしの場へと変えていく、非公式な集合場所なのです。

すべてが始まる場所

ここでは、ソファはもう世界が通り過ぎるのを眺めているだけではありません。人の歩みに寄り添っています。放課後、子どもは母親が面談をしている間にほかの子たちとおやつを食べ、気づかないうちに初めての友だちができます。やがてワークショップに通い、ひとつの実践を知り、新しい出会いを重ねます。次には友人たちと訪れ、居場所を見つけ、関わるようになり、自分と似た年下の子たちに寄り添う側にまわります。いつか自分の子どもたちがそこに座り、年を重ねた本人は、地域とのつながりを保ち、顔なじみに会い、コミュニティの一員であり続けるために立ち寄ります。そして、また最初から循環が始まります。

恩返し

Alchimistにとって、この家具は決して何気ないものではありません。私たちは、できるだけ多くの人とのつながりをつくるために、集まり、分かち合うことが好きです。私たちが拠点を置くパリ19区は、街の多様性と混ざり合いを体現する、思い入れの深い地区です。参加者として、あるいは講師として、私たちはこうした団体の支えに大いに助けられてきました。だから、受け取ったものをコミュニティに返すのは自然なことだと思いました。

そんな思いから、私たちはデンマークの家具ブランドOMHUとコラボレーションしました。OMHUは、形を変えられるコンバーチブルソファを専門とし、あらゆる使い方、あらゆる人に合うモデルを提案しています。コピー品(デュープ)版では「TEDY」となったTEDDYをめぐるキャンペーンで、OMHUはまずデザインを真似したブランドを笑いのネタにしつつ、ソファを半額で提供することでアクセシビリティへのメッセージも込めました。

円筒形のアームレストとクロムメッキのパイプフレームが見える、斜めから見たOMHUのオレンジ色のコーデュロイ生地のコンバーチブルソファ

私たちはこの思いをさらに広げようと、ソファをCentre Social et Culturel Jaurès-Petit-Pantin(J2P)に寄贈しました。迎え入れの場で、住民たちに囲まれ、出会いや休憩、分かち合いのひとときのために本当に使われる場所で、第二の人生を送ってもらうためです(そして、おやつの時間もたっぷりあることを願っています)。結局のところ、ソファは分かち合われてこそ、いちばん役に立つのですから。

OMHUについて
OMHUはコペンハーゲンを拠点とする家具ブランドで、象徴的なソファTEDDYで主に知られています。モジュール式で積み重ねられるそのデザインは、インターネット上で最も見覚えがあり、最も多くコピーされた家具のひとつとなりました。

Centre Social et Culturel Jaurès-Petit-Pantin(J2P)について
Jaurès-Petit-Pantin(J2P)は、パリ19区に拠点を置く地域団体です。1997年から、地域の社会的・文化的・経済的発展を目的に活動しています。現在は社会文化センターを運営し、地域のためのプロジェクトを継続しています。そのため、社会・教育・文化・余暇にわたる多彩な活動や、地区のお祭り、ストリートでの催し、テーマ別の夜会といった交流の場が設けられています。

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